・なにもしていなくても。
マイケルのソロデビュー30周年記念コンサートの映像を見た。40歳を越えているとは思えないほどのスタイルと、ひとを魅了するダンス。観客は海外らしくずっと叫んでいる。「この叫びがなぜ生まれるのか」と考えたときに、それはマイケルのキレのある動作によるものでもあれば、オーラのある停止姿勢にもあると思う。
流石にスリラーを発表したような、20代の全盛期と同じキレは出せないわけで、その上で魅了するのはダンス以外の部分であった。マイケルはなにもしなくても、かっこいい。ひとを魅了させるのである。それは、まるで動的なアクションがフリとなり、静的アクションが際立っている。ぼくは、素直にすごいなあと思った。
ときどきマイケルジャクソンのことを書きたくなる。このブログを振り返ってみると、何度か書いていたのだけど、いろんなことを思うんだよな。圧倒的なスーパースターであるからこそ、また突然この世界から姿を消したからこそ。その人生に共感できることは少ないけれど、羨ましくなったり、学んだりすることは多い。
今回感じたことは、なにもしていないときの美しさを、もっと意識できるということ。マイケルは年を重ねて新たな魅力をつけているからこそ、最も成功したエンターテイナーと呼ばれるのだと思った。
今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。