・ブルーハーツを聴きながら。
ふと、頭によぎった。むかし好きだったアーティストって誰だっけ。ぼくは、甲本ヒロトだった。ブルーハーツの甲本ヒロトに憧れた。パンク。ありきたりなもの、一般的な価値観とは離れた世界を彼はもつ。人生で一番影響を与えてもらって、今でも唄を聴けば心が疼く。憧れであったブルーハーツという存在は、自分がパンクではないことの現れだったのかもしれない。自分とは違うからこそ、良く思えるようにね。
とはいえ、自分が決してパンクではなかったわけではないとおもう。どちらかといえばパンク寄り、優等生とはかけ離れていたし。きっとアイロニカルにいえば、パンクでも優等生でもなく、どっちつかずの存在だった。それでどちらかといえば、パンクになりたかったのだ。わかりやすく優しくて、まっすぐな歌を聞くことは嫌だったのも、そのせいだなのだ。
いまも、実は同じようにおもっている。ぼくは、優等生が好きじゃない。自分がなりたくないものと、一緒にいるのもたのしくない。ブルーハーを聴くと、ちょっとパンクな気持ちが蘇ってくる。今の仕事で不必要だとおもうと、全く機能しなくなるぼくのパンク。それでも本当の瞬間にはいつも、大事な思いとして蘇ってくる。
今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。ブルーハーツの唄を聴きながら書いたから、歌詞が少しずつ入っている。