・なにか言いたいってわけじゃない。
友だちふたりと飲んでいた。大学から一緒で、それなりにひととなりも、わかっている。それが、いまふたりとも休職しているのだ。単に「休みたい」という理由ではなく、精神的に参ってしまっている。薬も飲んでいて、眠れない日々を過ごしている。そんなことを本人に聞くと、「大丈夫だよ」と言いつつも辛そうで、なにかできることがないか考えている。
できることは限りなく限られていて、自分と似たようなものか、その道にスペシャリストとしては意見できない。ただ自分にできることは、一緒に酒を飲むくらいだ。酒はいいな。シラフなら言わないことを、言うきっかけになる。ひとは「酒がなくても幸せな関係がいい」というけれど、それが酒を否定することになってはいけない。酒がなくてもいいし、酒があってもいい。
丸い円がふたつあって、それらの円が交わるように。そうやって重なりができて、仲良くなっていった。友だちに願うことは名誉でなければ、「健康」である。それが、友だちというもんだ。
今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。