フィリピンにいた頃、インターンとして働いていたことがあった。そのときのぼくは大学生で、右も左も分からない。しかしその会社には、すごく優秀なマネージャーがいた。幸い、そのひとにつきっきりで教えてもらったから、あれよあれよと仕事ができるようになっていた。あくまで、できなかったときと比べてだけどね。
今、社会人になって一生懸命にはたらいている。ふと、もしかすると今のぼくは、当時のぼくと変わらないんじゃないかとおもう。それは、実力ではなく「置かれている立場」だ。実は、今も1年目ということで周りのひとに丁寧に教わっている。ほぼ、つきっきりのようなものなのだ。
それでも、なかなか仕事ができるようにならない。仕事自体の難易度も、あるかもしれない。できないことばかり、挑戦するようになったからかもしれない。とはいえ、当時のほうが真剣だったとおもえる。たしか会社とは「仕事で結果を出さないと、いつでもクビになる」という契約をしていた。だから、とにかく必死だった。
その必死さが、今には足りていない。もし必死さがもう少しあれば、あったかい蕎麦に入る、ひとかけらの柚子のようになる。キリッと何かが変わるだろう。
今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。焦りはいつくるの?