ーー普通、人間は外側にひとつの殻を用意し、通常の生活では、その殻を自分の縁として活きている。
そう誰かが言っていたことに、すごく納得したのを思い出した。その殻があるから、乱暴なことが降りかかってきたとしても、自分を傷つけないで済む。外側で、対処できるのだ。逆に言えば、その殻を破るようなエネルギーだったときに、自分は傷つけられてしまう。
ぼくたちが毎日なんとかやっていけるのは、その殻を丈夫にしてきたからだし、”外側での付き合い”をうまくできるからである。
ぼくの職場は、ほんとうに良いひとばかりだ。しかしときには、前に述べたような「乱暴なエネルギ」ーに満ちたひとが現れる。ことばに出ている刺々しさ、表情から読み取れる過剰な自尊心。それらが自分の内側にはいってくる感覚というのは、不快感そのものかもしれない。
「自分の殻を出て関わるかどうか」というのは、その関わりの深さに依存する。馴染みのあるひとであれば、殻から出て”ありのまま”で関わろうと思うものだ。しかし仲の良いひとだとしても、不意なひとことによって傷つくことがある。それは自分の内側で、やりとりをした証拠だって思いたいな。
自分の内側の奥まで、相手の存在が心地悪くなくやってこれるひとには、「信頼」という目に見えない思い出が溜まっていくのさ。
今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。ピザを食べるから、ここまでで。