・思い出の匂い。
フィリピンにやってきたときに、はじめて嗅いだ匂い。今でも忘れられなくて、ふとしたときに思い出す。なんとも言えない湿度とアスファルト、ゴミ、もろもろがフィリピンの匂いをつくっている。
一人暮らしをはじめて、自分宛の手紙やチラシがたくさんやってくる。そのなかでも、封筒があるとテンションが上がる。開けるときのワクワク、なにかが始まるような期待。そんなとき、ふと古紙の匂いが漂ってくる。
雨が降ったときに、弾けるような独特の雰囲気が生まれる。雨のおかげで、花の香りはふんだんと出るし、人びとは傘をさして自分の殻に閉じこもっているようだ。雨々フレフレ、もっと降れ。なんとも言えない匂いがたまらない。
ビジュアルだけでなく、スメルで思い出すことがある。香りというのは、ずっと感覚的で、直感的だ。ぱっと思い出す子供の頃や、青春の日々。記憶というのは、香りから始まるのかもしれない。
だからこそマスクなんかつけてさ、なんか寂しくなってくる。いまこうして、みんなと飲んでいるなかでの隣のひとの香水だってさ、思い出として甦らしてくるだろう。いいじゃないか、スメル。
今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。