・スーパーが近くてよかった。
フルーツグラノーラを買いに行こうと思った。ついでに氷とビール。歩いて5分くらいのところに、スーパーがある。ぼくはなかに入ると、一直線で置いてある場所に向かった。最短距離をいけば、10秒ですべてを調達できる。
支払おうとレジに行くと、「袋入ります?」と聞かれた。ああ、ここはエコバッグを推奨しているらしい、と、いつもこのタイミングで思い出す。いります、と答えてカードで払う。そこまでのやりとりは、入店して3分もなかった。あとは袋に入れて店を出るだけ。そうだったけれど、ぼくは「いります!」と言ったはずの袋をもらえなかった。
そのときのぼくは、滑舌が非常に悪かったらしい。それで「いらない」という返事になるのは不思議だけど、これが致命的だった。フルーツグラノーラはお徳用で「たっぷり800g」もあるし、氷も買ってしまった。これは袋に入れたほうが、ぜったい良い。大きなかたまり2つにビールもあるから、なにせ持ちにくいのだ。
とはいえ”袋だけ”買うのもなあ…なんてアタフタしていたけど、抱えて持ち帰ることにした。その帰り道、フルーツグラノーラのうえに重ねて置いた”氷のかたまり”が、抱えていると胸に当たる。この氷というのは、ウイスキーに入れるデカめのアレだから、少し尖っていて痛いのだ。早く帰りたくなった。
とはいえ、ぼくの家は歩いて5分もしないところにある。改めて思う。ああ、スーパーが近くてよかった。そんなことを、そのときに買ったビールを飲みながら思っています。
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日常から感じたことを、こうして言葉にする毎日だ。日常というのは殊にありふれた毎日の繰り返しだと思う。一方で非日常では、ふだん得られないような気持ちにすぐなれる。ほら、ディズニーリゾートとか、海外とかそうでしょう。そうして非日常が「ひとの心を動かしやすい」としたら、日常のなかで「ポジテイブな非日常感」を与えられるようになりたいと思った。
今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。