頭サビ9割

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〜自分と向き合う時間〜

飛べない魔女にはならない #341

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こんな言葉がある。

よほど特別な人でないかぎり、頭のなかでは、「悪いこと」「ずるいこと」「卑怯なこと」は考えつく。そして、他人に対しては「疑い深い」し、じぶんのことには「とても甘い」のが当たり前なのだ。

気を抜くとすぐに評論家のような態度を取ってしまうし、ああだこうだ、自分にとって都合の良い解釈をしようとする。ふだんの僕はそうして、素直に相手を認められない。

それが、いつのまにか”自分すら”認められずにいた。けどやっぱり、良いものは良い。長所は短所の裏返しというけれど、長所は長所なのだ。

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今日から新たな研修がはじまった。5人でひとつのチームになる。その研修は「決まってない」ことしか決まっておらず、チームで「すべきこと」を考えるところからはじまる。とはいえ「すべきこと」を話す前に、チーム名を決めようね、ということになった。チーム名というのは、むつかしい。クリエイティビティが求められるけど、コピーほど重要でないせいかな。体系化した決め方を誰も知らない。

そこでぼくたちは、メンバーの共通点を、チーム名にすることにした。そこであるひとが、ポツリ「わたしたちって、短所を克服しようとばかりしてる」とつぶやく。たしかにそうかもしれない。いや、きっとそうなのだ。少なからず、ぼくは社会人になって、耳の痛いフィードバックを頂けるようになった。繰り返されるうちに、短所は「治さざるを得ないもの」と感じるようになる。

おもしろいのは、一度プライドを捨てようとすれば、短所を治す行為が「さほど苦ではなくなる」ことだ。しかしその結果、短所ばかりに集中して長所を伸ばせなくなってしまうのは避けたい。魔女の宅急便の主人公キキが、ひょんなことを悩んでいるうちに、空が飛べなくなってしまう。そんなふうに、短所ばかりに目を向けていると、長所が発揮できなくなるんじゃないか。

ぼくらにだって、長所がある。「人は1つの得意技で勝負している。人を見るときは、それをなるべく具体的な言葉にして見る」なんて言うひとがいるように、長所を見つめることも大切なのである。そんなことを、だらだらと思っていると、知らぬ間にチーム名が決まっていた。それは<すとぐり。>「ストレングス(長所)」で「グリット(やり抜く)」という2つを掛け合わせたことばだ。奇妙な名前だけど、今の自分たちにはぴったりの道標になる。飛べない魔女にはならない。

 

今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。