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格差社会を訴える映画 #276

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アカデミー賞カンヌ映画祭などを通し、一躍有名となった映画がふと脳裏によぎった。その映画には「格差社会」に関するメッセージがあると言われている。具体的には「富裕層と貧困層はお互いに交らない世界にいる」ということ。たしかにメッセージにまつわるメタファー的な場面が、随所に散りばめられている。多くの視聴者がそれを理解でき、自分なりに理解を深めたのではないか。

しかし、とあるサイトにアップロードされた動画には、こうも考察されてあった。<格差批判の映画ではない> その動画を視聴した上で、意図を汲み取るとするなら「(そんじょそこらの)格差批判の映画ではない」ということだと思われる。つまり前述の「交わらない世界に富裕層と貧困層が生きていること」に加えた、さらなる投げかけがある。

その動画によると、それは「富裕層の"次の世代"である子どもたちが、親の教育によって、貧困層に対する偏見を持ち始めている」ということらしい。視聴者からすれば、この投げかけは暗喩的で、腑に落ちるのだけど、ゾッとするようなメッセージだと思う。現在の格差社会を問うているのではない。あくまで未来の格差社会について、である。しかも映画では、”見方を変えれば”親よりも子どものほうが、深刻な差別意識を露見させている。

そういった点が映画としての深さになり、名だたる映画賞を受賞する価値になるのは納得がいく。子どもの人間形成においては、親からの遺伝子と外部環境の影響が大きいと聞いたことがある。差別的な遺伝子と、差別を受容する環境によって、子どもが”知らないうちに”差別的な人間になるのは悲しい事実だと思う。というのも子どもは、自ら選んで「差別的な人間」になるのではないから。ともすれば私たちも、知らないうちに差別心を育んできたと自覚する機会となっている。

 

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