・この時期は毎年、よく待っているなあと思う。
最近、東京に引っ越すので、物件探しをしている。良さそうな物件を見つけると、仲介業者に、部屋の空き状況を確認してもらう。部屋が空いていれば、僕の勤め先や年収などを伝えて、審査をしてもらう。こんなふうに物件探しというのは、ステップがいくつかある。そしてステップを通過したかどうか、そのあいだを待つことになる。
去年は、就職活動があった。面接が通っているかを、じーっと待った。その前には大学受験とか、留学先に受け入れてもらえるかを、同じように待った。だからか、この時期になると「今日」という一日を真剣に生きられない。その後にある未来も考えると、モヤモヤして、なんにも手に付かなくなる感じがする。きっとこの感覚は、ぼくだけじゃないはずだ。
この世の中に、待つのが得意だというひとが、いるのだろうか。ぎゃくに、どういう状態を「待つのが得意」だと言えるのだろう。よっぽどマイペースじゃないと、自分の気を保てない。そう思えば、マイペースであることが、すこしうらやましくなる。ああ、待っている時間を楽しめるひとに、なりたいなあ。
今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。