今年もよろしく、いつもどおり書いていきます。
そういえば1年を振り返るなかで、一番お世話になった音楽が「水星」という曲でした。その曲は水曜日のダウンタウンという、バラエティ番組のオープニングでも使われています。
なぜお世話になったかというと、聴いているだけでリラックスできるからです。主張しないのに個性のあるリズムは、絶妙に気持ち良くなれます。それで1日の始まりと、終わりには、自然と聴きたくなっていました。
とはいっても、この曲は2年くらい前にオーストラリアにいたときから、ずっと聴いています。そこで今日まで飽きない理由を考えてみたのですが、それは「歌詞が全く分からないから」だと思いました。
分からないものって、おもしろい。いいや、分からない”からこそ”、おもしろいのかもしれません。
君は知ってるかい?
踊らな死ぬ事を
電車の中でいるあの人も
連チャンして掛かるメロウ
出合って娘の目
触れ合う手と手
エンドレスラブがあるなら
点と線を繋いで
ミックスするなら超丁寧
ライバルのあいつとも今は停戦
歌詞の一部を引用しました。( 一応、曲のリンクも貼っておきます。)
ラブソングなのか、応援歌なのか、それ以外のなにかなのか。僕は今日まで、よく分からない、この曲を愛してきました。それは、不思議なのですが「分からないもの」の魅力によると思っています。
ひとは分からないものに、興味を持つのではないでしょうか。
たとえば、この場合「どういう意味なんだろう?」と思う。それで、もう一度聴いて見ます。でも、分かりません。ただし、この曲には「深いなにかがある」と感じていました。すると、もう一度聴いてみようと思うのです。
今振り返ると「友だち」も一緒だと思うのです。僕は友だちのことを、よく分かっていません。「こういう奴だな」とタカをくくっていても、新たな部分が見えてきて、裏切られた気持ちになります。「このひとは、深いなあ」と思うと「分からないけど、知りたい」という興味が生まれるはずです。そうやって関わるうちに、仲良くなっていきました。
そういう「分からないところ」には、やっぱり、おもしろいなあと感じるのです。
まあ、こうやって書いていて思ったのは、「分からないことに価値がある」というのは、前提として”対象のなにか”を「深い」と感じられるからです。「意味を知りたい」と思えるほどの、ものなのか。きっと意味なんかより、意味がなくても「深い」と思われるほうが、ずっと良いのですね。
今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。
それでは、改めて、今年もよろしくお願いします。