「野心的なひと」と聞けば、あまり良い印象を抱かないかもしれない。
野心とはなにか。直木賞を受賞したこともあるエッセイストの林真理子さんは、著書中で次のように述べている。
野心とは、「もっと価値のある人間になりたい」と願う、とても健全で真っ直ぐな心のこと。
価値のある人間になるためには、野心があるほうが、良いと。もちろん、なくても価値のある人間になれる。ただ1つの手段として。
ただそれだけではなく、彼女は「努力も必要である」と言った。
野心を持ち努力した人間だけが、知る幸福がある。その幸福を知ると、もう野心のない自分には戻れないかもしれない。それだけ、進んだ先の世界が綺麗だから。
人生において、仕事というのは野心を持って取り組むために、もってこいである。仕事では嫌なことがあっても、我慢して、他者との折り合いをつけながら自己主張しなければならない。そんな”仕事”は「価値のある人間に成長する機会」として、何ものにも変えられない。
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野心について、いろいろ考えた。イメージだけだとトゲのついたバラのような存在だった。でも本当は、もっと安らいだものである気がする。
野心のある生き方も、良いんじゃないか。
今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。