少しだけ、スッと腑に落ちる感じがした。
まわりで、キャリアの話をしている人なんて、ほとんどいませんが、僕はここ最近ずっとキャリアのことを考えています。おそらく自分のためで、自分の”3月に行った意思決定”を肯定したいからだと思うのです。
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今日、知り合いの方に「どうして今の内定先に決めたのですか?」と聞かれました。
実はというと、「なぜ内定先に決めたか」なんて、ずっと前から分かっているはずなのに。改めて考えてみると、今だからか、たくさん理由が思いつくんですよね。
自分のしたいことが実現できそうだ
一応、僕はコンサルとして働く予定です。コンサルといっても”戦略”でもなければ、”IT”でもありません。「組織人事コンサルティング」の会社です。
就職活動中に、まわりのひとの力を借りて、僕は「組織を変えるひとになりたい」と思うようになりました。ですので、そのしたいことを実現する1つとして「組織人事コンサルティング」を行う、内定先に決めたのです。
これは、それなりに”それっぽい理由”で、すぐに思いつきました。ただ今日知り合いの方に聞かれたときに、こうも思ったんです。「これだと、キレイすぎる理由だよなあ」と。
他にも理由はあるんじゃないか、と考えたとき、パッと思いつきました。
得意じゃないからこそ、仕事に
今だから思うのですが、僕は人と関わるのが得意ではありません。「たぶん、こう思っているんだろうなあ」と、想像を膨らませるのが苦手です。それに「たぶん、こうしてほしいんだろうなあ」という、相手の期待に応えるのも苦手です。
そんな僕が(比喩的ですが、)「ヒトの集合体である組織と関わること」を、得意であるはずがないと思っています。
ではどうして、僕は「組織を変えたい」と思ったのか。おそらくですが、得意じゃないからこそ、それを仕事にしてみたかったのです。
もちろん前提として、僕は「人と関わること」を得意ではないものの、すごく興味を持っています。3月の僕は、抱いた苦手意識を克服したかったのかもしれません。それは大学生になって、英語を克服したときと同じように。「人と関わる」という人生の課題と、仕事を通してですが、向き合いたかったのです。
「得意じゃないからこそ、仕事にしてみよう」と、一歩を踏み出した結果、今の内定先企業に入社することを決めた。これは今だと、すごく腑に落ちる理由です。
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このようにして、就職先を決めるのは珍しいのでしょうか。
でもこれって、言い換えれば「挑戦したかった」ということです。
よく「挑戦できる環境に身を置きたい」という大学生がいます。ただ、どんな環境かは入ってみないと分かりません。しかし「得意じゃないこと」は、入る前から分かっています。そんなことを仕事にするなら、環境を選ばずとも挑戦できるはずなのです。
そして得意になったときには、それが武器になっていますし、すごく自信がついているでしょう。キャリアを考える上でも「得意じゃないことを、仕事にする」ということを、避けるべきではないかもしれません。
今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございました。