毎週録画している
アメトーークのテーマが
「ロケリポーター芸人」だった。
ふむふむ、とロケ世界の
”あるある”を聞いていると、
なんだか懐かしくなった。
番組で放送されていた、
ロケ世界で使われるテクニック。
たとえば「自動販売機の前では話さない」。
これは自動販売機で
売られているドリンクの中の、
スポンサーの競合他社が
テレビに映らないよう、
その部分をカットするための技術。
僕もインターンをしていたときに、
テクニックを覚えては使ってみて、
それで新しいひとたちに伝えてたっけ。
よく言ったのは、
インタビューでのテクニック。
「話はカラダで聞く」
「話してくれるヒトの世界一のファンになる」
言い方が悪いけど、
”気持ちよく話をしてもらう”
ことを目的としたテクニックだった。
ふとそういうことを、
平気でしていた自分を思い出す。
今も、しようと思えばできるけど、
しないのはなぜだろう。
***
「聞く」というのは、誰にでもできる。
ほんとうに、しようと思えば誰でも。
でも、なかなかできないときもある。
「話す」ひとは、誰かに聞かれたいのに、
聞かれないのは、かなしことだ。
だから、僕は話を聞きたい。
そのひとためにも、
聞かせてもらえる感謝を込めて。
僕の尊敬するひとの1人は、
「見ることは愛情だ」、
そして「聞くことは敬いだ」と言った。
「聞く。とにかく聞く」
一生懸命、馬鹿にせず、
わからなくても、わかっていても。
カラダ全体で聞くとか、
世界一のファンになるとかより
もっと大切なことに気づいた。
だからテクニックを
使わないのかもしれない。
全員の話を
とにかく聞くのはむつかしい。
それでも、自分の好きなひとが
話をしてくれるときは、
とにかく聞く。
「なにか、言ってやろう」
なんて思わなくていい。
とにかく、聞こう。
いつも見てくださって、ありがとうございます。
また、話を聞かせてくださいね。