いつから僕らは友だちになったのかな。
漠然と知ってるような
気持ちになっていたけど、
本当はよく知らない。
好きな食べ物さえ、知らない。
すごく悲しいけれど、
「友だち」というのは、すごく曖昧なものだ。
だからこそ、自然と友だちになる一方で、
知らない間に
友だちではなくなる。
***
小学生のとき、
初めてできた友だち。
毎日のように遊んでた。
仲良が良かったんだけど、
困ったときに助けてあげられなかった。
いや、困っていることすら知らなかった。
「友だち」というだけで、心を許し、
次第に知ったような気になってしまう。
そのせいで
意図せず友だちを傷つけ、
寂しい思いをさせている。
わたしと、あなたの世界をつなぐ。
手を伸ばしたときに、
同じように
手を伸ばそうとしてくれるひと。
そんなひとを「友だち」といってみよう。
「なぜ一緒にいるのか」
なんて、理由はない。
「残念な時間」と「後悔する結果」
くだらないことを、やめられずに
一生繰り返すパートナー。
ああ、あなたのことを知らない。
それでもいいから、手を差し伸べよう。