地元で1番好きなケーキ屋さんが、気づけば
店舗拡大をしていることを知った。
最寄駅から遠く、
あまりひとが入っている印象を受けない。
知らないうちに繁盛してたんだと思うと、
なんだか、昔から応援していたアイドルが、
東京で人気になったみたいで
うれしくもあり、さびしかった。
ぼくがこの店に行くのは決まって、
となりにあるラーメン屋で、お腹いっぱいになったときだ。
こってりスープを飲んだあとに
「ああ、ケーキでも買って帰ろうかな」
と、お店に立ち寄る。
そんな今日、お昼にラーメン屋に行った。
そのラーメン屋の横には
先ほどのケーキ屋さんがある。
「あー、食べた。ケーキ、買って帰ろうかな。」
でも、今日に限っていえば、ケーキを買わなかった。
それは、おそらくひとりで食べても
「いつも」のような幸せな気持ちにはなれない、
そう思ったからだろう。
昔からケーキというのは
誕生日や、クリスマスなど、
イベントのときに「みんな」で食べるというイメージだったから。
もちろん、そのケーキ屋でも
家族分買って帰るのが当たり前で、
「おいしいケーキ」と
「大切なひとと一緒に過ごす時間」
という2つがセットでこそ、
幸せになれる気がするのだ。
***
この感覚は、映画も同じかなーと思う。
映画を見たあとに、レストランに入り、
友達と話をするのを含めて、
「おもしろい」という感覚があったっけ。
「あーだこーだ」言いながら、
別に結論を出すわけでもないのに、
持論を展開するのが、おもしろい。
みたいな感覚があったっけ。
いや、あった。
だって、ぼくなんか、その時間のために。
映画の途中から、
独自のおもしろポイントを探すのに、
必死になっていますから。
ケーキといえば「いちごのショートケーキ」で、
いちごとホイップは欠かせない。
ぼくの場合、
大切なひとと話す、
「たわいもない時間」というのは、
もっと欠かせないなあ。
今日も「頭サビ9割」に来てくださって、ありがとうございます。
ケーキはみんなで食べるほうがおいしい。
最近、食べ物の話が多くなってるの気づいてますか。