いきなりだけど、アドバイスはむずかしいなあと思う。本人からすると「良かれ」と思ってする。だけど、その様子をみている第三者からすれば、上から目線に見えることもあるらしい。また、アドバイスされた人からしても、同じように感じるみたい。
アドバイスをしているのに、周りを不快にさせていると。それはいやだなぁ。
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そもそも、アドバイスができるってことは、ある程度偉かったり、能力があったりする。だから、自分の経験から意見を言うのは良いと思うんだけどな。
こういうふうに考えるひとは、アドバイスをするんだろうね。ぼくみたいに。笑
でも、アドバイスという名のもと「自分の意見」を押し付けてしまうのは、ダメな気がするなあ!結局、その意見を受け入れるかどうかは、アドバイスをされた側なわけで。上から目線だと、アドバイスになってない。みたいなことでしょ?
実際、ぼくは今まで、たくさんのアドバイスをしてきた。それでも「こうしたほうが良いよ。」って、自分の意見を相手に強いて、響いたことはなかった。聞き手は「そうなんだ」って言葉に出してくれる。だけど、心が動いている感じがしない。
アドバイスが意味をなす瞬間は、自分が「こうしたら良いと思うけど、どう思う?」と問いかけたときに多かった。その問いを相手が咀嚼し、理解する。すると「あぁ〜!たしかに!!そんな気がする!」みたいな、腑に落ちたリアクションをしてくれて。その様子は、”「池上彰のニュース解説」のゲストばり”に大げさなもんだ。
珍しく、もう1つ深く考える。
どうして「上から目線のアドバイス」をしてしまうんだろう。
考えるに、自分への”自信”から来ているんじゃないか。ときたま”自信”は「俺のゆうことは聞いておけばいいんだ」という”プライドに変わることがある。「自分自身」に対する”プライド”。そういう思いでアドバイスをするときは、自分が正しいと思ってしまっている。そんなとき、相手が納得してくれれば「自分自身」が肯定された気になれる。
つまり自分の正しさを認めさせ、自信を増幅することを目的として、「自分の意見を押し付けた、上から目線なアドバイス」という手段を用いる。たぶん。
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そもそも「自分がえらい、すごい」みたいな「自分自身」のプライドより「自分がしていることがすごい」のようなプライドのほうが、よっぽど誠実な自己肯定だと思った今日。
そのうえで、自信があることは大事だけど、自信も持ちすぎると、上から目線なアドバイスをする恐れがある。「自信」があることを自覚しているときは、すでに「過信」に変わっているかも。そう捉えて自信を制御すれば、周りを不快にさせることなく、アドバイスができると思いました。
参考
てんさん
よろけん